9月1日(水)NPO都市環境協会が採択された令和3年度「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」の当協会の参画にあたり、クロスパルにいがたにおいて研修会を行いました。
岐阜県内において、民間と行政とを連携させ、様々な空き家問題を解決されてきた空き家問題の第一人者である『名和泰典』先生をお招きして、
空き家対策での空き家相談 連携型「バディ相談」とは について、ご講演いただいた。
空き家相談士協会や他の民間団体と行政とでは、信用に差があるため、我々のような団体が周知をしても、相談の件数は増えることはありません。そのため、空き家に対する問い合わせは行政が最大の窓口となってしまいます。行政においても、空き家の問題に対し、専門知識がないため、協定の団体に振ることが多くなってしまいます。その問題に対し、行政の窓口に民間の相談員を置くことで、ファーストコンタクトを強化し、その後セカンドコンタクトとして、民間の団体に詳細な情報を伝え、問題の解決に努めるといった取り組みが岐阜県では行われています。
民間は、営利目的のため、流通性がある空き家・空き地にだけ目がいってしまい、それ以外は放っておかれることが多いため、そのようなことを解決できる非営利団体の活動が非常に重要となってきます。また、非営利団体においても、自分の専門知識によるアドバイスができたとしても、一面的な解決方法だけになってしまう場合が多く、それが相談者にとって最適な回答ではない場合が多々あります。相談者は、他業種などとの協働や連携とともに、多面的なアドバイスをすることで、相談者にとって選択の余地を与えることが重要となります。
空き家相談士協会は、様々な職業が集まって空き家問題を解決するための団体です。知識を補い、また他の方の知見を学ぶことで相談者のかたの空家問題解決に向けて取り組んでいきたいと研修に参加して改めて思いました。
コメントをお書きください